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粉引きについて

 粉引(粉引き)とは

粉引(粉引き)は、そのままでは黒く焼きあがってしまう鉄分の多い素地に白泥(泥状の磁土)を化粧がけ
し(白化粧ともいう)さらに透明釉をかけて焼成したものです。
白い粉を引いたように見えることから「粉引(粉引き)」、粉を吹いた様子から「粉吹」とも呼ばれます。
白く柔らかく清らかで美しい釉面をしていることから茶人によって名づけられました。

 粉引(粉引き)の色

粉引(粉引き)白の発色を決めるのは化粧土の原料と焼成にあります。粉引きの白にもいろいろな色が
あります。黄ばんだ暖かな白から青味がかった白や御本(ごほん)という紅色の斑点が浮かぶ白など様々
です。これらの発色の違いは、化粧土の原料や本焼の焼成方法によるものです。化粧土の基本原料と
なる、カオリンの性質によって白の様子が変わったり御本ができやすくなったりします。
また、粉引(粉引き)は、還元炎焼成が基本ですが透明釉を青みが かった色にすることで白化粧をより
澄んだいろに見せることができます。酸化炎だと透明釉は黄色っぽく発色します。

 還元炎焼成(かんげんえんしょうせい)とは

焼に必要な酸素の供給が、不足することによる炭素の多い火炎での焼成・そのため素地や釉薬中の
鉱物の酸素が失われ特有の色を呈する。
粉引(粉引き)は、おもに還元炎焼成で焼かれます。
 酸化炎焼成(さんかえんしょうせい)とは

完全燃焼より酸化の多い火炎で焼成すること、このため素地の釉薬中の鉱物が酸化してその特有の色を
呈する。粉引(粉引き)でも酸化炎焼成で焼かれる作家さんもいます。(黄粉引き)


■ 器の色の変化

道具屋さんは、粉引(粉引き)使い込むことを出世すると言われます。空間に置くだけで穏やかな気持ち
にさせてくれる粉引(粉引き)の器。自然素材は、経年変化が穏やかで劣化するのではなく時を経て円熟
し味わい深い表情に変化していきます。

磁器

磁土を原料にして泡器より高温(1200~1400度)で焼成した吸水性のないやきもの・磁土は、陶石と呼ば
れる石の粉にカオハンを含む粘土や長石・石
などを混ぜて作られます。

陶器

吸水性のある粘土質の素地に釉薬をかけ、磁器よりも低い温度(900~1100度)で焼いたもの。磁器、せっ器
以外のやきもののこと。「土もの」と呼ばれる。

せっ器 

陶器と磁器の中間のやきもの、有色の素地を高温(1100~1300度)で硬く焼き締めたもの。ほとんどが無釉で
通気性、吸収性がないのが特徴。

焼締
釉薬をかけずに高温で焼成したもの。やきものの分類では、石器と呼ばれます。                   


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